目次
2025/03/02⑴「やっぱりパートには出たくない」

「パートに出るしかないのかもしれない。」
そう思う日が、何度もあった。
現実はシンプルで、お金がない。
ウェブ起業したものの、この一年間、収益はゼロ。娘には「結局、稼げてないじゃない」と痛いところを突かれる。
近所のスーパー「ラブリー円明寺」に行くたびに、清掃パートの募集を目にする。朝7時から2時間、時給970円。急募の青果コーナーもある。「応募した方がいいのかも?」「これは今の私への天からの啓示?」そんな考えが頭をよぎる。
でも、いざ現実的に考え始めると、心がざわつく。
朝7時から働くなら、5時起き。家事の段取りは?青果コーナーなら、一日4時間は必要だろうか?履歴書も書かなきゃ、証明写真も撮らなきゃ……。
そんなことをぐるぐる考えて、最終的にたどり着くのは、「やっぱりパートには出たくない」 という気持ち。
でも、現実問題として、今月末には貯金が10万円を切る。
どうしたらいい?
この問いに、私は自分なりの答えを出そうとしている。
次回は、「なぜ私はパートに出たくないのか?」について、もっと深く掘り下げてみたい。
2025/03/02⑵「どうしても受け入れられない」

パートに出たくない理由は、時給があまりに安いからだ。
人にはみんな、それぞれの持ち味や才能があるはず。
それが、たった1,080円で取引される。
納得がいかない。
「時は金なり」と言うけれど、もっと人生の大事な1時間を、自分のために使うべきではないか。
でも世間の多くの人は、自分の時間を安く売りながら、生活を成り立たせている。
それが当たり前で、それが正しいことだとされている。
——私には、それがどうしても受け入れられない。
20代の頃、私は200万円の借金を抱え、両親に肩代わりしてもらった。
ありがたかった。でも、それがすべて自分の責任だとは思っていない。
この世の中の、この日本の「価値のあり方」がおかしいのだ。
お金があれば、賃貸契約もスムーズに進む。
なければ、信用すら得られず、部屋を借りることすらできない。
その人の人柄や持ち味、得意なことより、まず「お金」。
「お金がある=価値がある」「お金がない=信用がない」
そんな価値基準に、違和感を覚えていた。
でも、世間の誰もそれを疑問に思っていないように見えた。
両親さえも。
私はずっと浮いていた。
今も浮いている。
だから、離れて暮らす両親に近況を伝えることはない。
困っていても、悩んでいても、一切打ち明けないと決めている。
お金のことで迷惑をかけ、叱られた過去があるから。
娘の私は「残念なやつだ」と思われているかもしれない。
そんな思いを抱えながら、それでも私は考える。
どうすれば、「パートに出ない人生」を貫いて生きていけるのか。
次回は、「私が本当にやりたいこと」について、もう少し深掘りしてみたい。
2025/03/02⑶「私はもっと強くていいはず」

文章を書くことが昔から好きで得意だった。最初はノートに、今はパソコンに、頭の中に浮かぶ言葉をどんどん書き出していく。そんな時間が、私はとても楽しい。
本を読むことも好きだ。本の言葉に励まされ、心を磨かれ、生きる力をもらってきた。でも、そうしたことでは食べていけない。一日中、文章を書き、本を読んで心が豊かになっても、物質的には豊かにはならない。
世間の目は厳しく、そうした生き方を怠惰だ、現実逃避だ、社会の流れに乗れていないと評価されがちだ。けれど、私は思う。それぞれの人が自分のしたいことをして生きる、それでいいのではないかと。しかし、その思いがぐるぐると胸の中で空回りしている。
「やりたいことがわかっているけどお金がない人」と、「やりたいことは特にないけどお金はある人」、どちらの人生を選ぶべきか?考えれば考えるほど、わからなくなってくる。
でも、私はもっと強くていいはず。自分が本当にやりたいことを知っているのだから、もっと自信を持って進むべきだと思う。
次回は、「現実とのギャップと向き合う方法」について、少し掘り下げてみたい。
2025/03/02⑷「そのギャップがどうして生まれるのか」

今の自分に足りないものは、現金だけだと感じている。心は豊かで、やりたいことも見えていて、それに取り組んでいるけれど、どうしても物質的な豊かさは遠く感じる。内面的な豊かさが先に来ると信じてきたけれど、現実は逆に貧しくなる一方。そのギャップがどうして生まれるのか、私はとても知りたい。自分が心から信じていることと、目の前の現実がこんなにも違うことに、時に腹が立つことさえある。物質的な豊かさが後からついてくると信じているけれど、この現実とのギャップにどう向き合えばいいのか、その答えを誰か教えてほしい。
次回は、この「内面的な豊かさと物質的な豊かさ」のギャップをどう乗り越えていくかについて考えます。心の中では信じていること、やりたいことがはっきり見えている中で、物質的な側面がどうしても追いつかない現実をどう受け止め、進んでいけばいいのか。このテーマに向き合いながら、少しずつその答えを探していこうと思います。次回もぜひお楽しみに。